
CGを用いて建物などのリアルなビジュアルを表現するデジタル技術が「CGパース」です。CGパースを用いることで空間がどのように見えるのかを立体的に可視化できるだけでなく、建物やプロジェクトへの理解を深められます。そのため、主に建築や不動産、インテリアデザインの分野で幅広く活用されています。CGパースは私たちの周りで多数活用されているにも関わらず、その詳細は広く認知されていません。そこでこの記事では、CGパースとはどのようなものかをわかりやすく解説するとともに、CGパースの種類や活用例、制作工程について紹介します。料金や制作期間の目安、CGパースを外注する際の制作会社の選び方についても言及していますので、これからCGパースを活用したいという方は、ぜひ参考にしてください。
▼目次
CGパースとは?
CGパースは、「Computer Graphics Perspective Drawing」の略で、建築物をはじめとするさまざまな空間を、CGを用いて立体的に表現した図のことです。たとえば住宅や商業施設といった空間は、図面だけではなかなかイメージがわきません。しかしCGパースでは、光の当たり方や建物のリアルな質感、色彩を精密に表現し、デザインを可視化します。また建物の内装だけでなく、車や人など細部まで描きます。さらに時間ごとの光の経過や季節ごとの風景の変化まで再現可能です。またCGパースは手書きの図面とは違い、建物の視点を複数の角度から見られるため、全体を立体的に把握できます。CGパースを使えば、完成する前の建築物がどのように見えるのかをリアルにシミュレーションできるでしょう。
制作時に使用するソフト
CGパースを制作するために必要なソフトが「3DCAD」「3DCGソフト」です。これらのソフトを利用して、まずはコンピューター上に3Dモデリングデータを反映させます。そのあと色や反射率、凸凹、屈折率および反射率、カメラ設定を入力します。そしてレンダリングによって、CGパースの完成です。また現在、CGパース制作のためのソフトも多数販売されています。主なソフトは以下のとおりです。
PhotoShop…イラストおよびデザイン関係で名が知られているソフトですが、CGパ ースを仕上げる際に使用します。
vectorworks…家や店舗といった建築物のデザイン・設計に使用できるCADソフトで す。CADソフトの代表的存在で、世界各国でさまざまな用途に使用されています。
AutoCAD…分野を問わず非常に使いやすい機能を備えているCADソフトです。 vectorworksと並んで世界中で幅広く使用されています。
3dsmax…高品質な建築ビジュアライゼーションやアニメーション制作に活用される3Dソフト ウェアです。AutoCADやRevitと連携し、リアルな建築パースやウォークスルー映像を効率的に作成できます。
Cinema 4D…直感的な操作と高速レンダリングを強みとする3Dソフトで、建築ビジュアライゼー ションに最適です。RevitやSketchUpと連携し、リアルな建築パースやアニメーションを効率的に制作できます。
Blender…無料でありながら高機能な3Dソフトで、建築ビジュアライゼーションやアニメーショ ンにも活用できます。EeveeやCyclesレンダラーを使い、リアルな建築パースを効率的に制作可能です。
それぞれ特徴や使い方が異なるため、目的や使いやすさをチェックして選ぶことが重要です。
CGパースの種類

CGパースにはいくつかの種類があります。ここからは、それぞれの種類についてわかりやすく解説しましょう。
建築パース
建築パースは商業施設や住宅などの建築物を視覚化する際に使用します。建築パースは、主に以下の種類にわけられます。
外観パース…建築物の外観を表現するパースです。建物の形状や質感、立地場所の環境をリアルに伝えられます。
内観パース…建物の内観やレイアウトを描いているパースで、具体的な照明の当たり具合や家具の配置、素材の質感が表現できます。
鳥瞰(ちょうかん)パース…建物の外観や内観を上空から俯瞰した図をデザインしているパースです。デザインの全体像やレイアウトが確認できます。
建築パースは主に「建築設計」「不動産」「建築コンペ」で活用されることが多いパースです。なかでもプレゼンテーションやデザインの検討、販売促進などで役立っています。
土木パース
道路や駅、橋などの建造物を表現するパースです。建築パースと比べるとスケールが大きく、橋脚や外壁に覆われていない柱など、構造物をほぼむき出しの状態で描いています。さらに周囲の地形もリアルに表現する必要があるため、現地の写真とCGで作成した構造物を組み合わせることも少なくありません。土木パースは主に開発計画の提案、周辺住民への建設説明を行う際に活用されます。
プロダクトパース
車や家電など、商品や製品の特徴、デザインを視覚的に表現するためのパースで、外観や機能をリアルに描写しています。またアニメと組み合わせて使用感を表現し、製品の魅力をアピールするパースです。主にマーケティングの際に、消費者やクライアントに製品イメージを的確に伝える手段として利用されています。
インテリアパース
建物や空間の内部をリアルに伝えるのがインテリアパースです。家具やインテリアなどの内装だけでなく、実際の利用イメージも伝えるほか、窓から入る日の光や各照明による部屋の雰囲気の違いも表現できます。インテリアパースは内部のレイアウトやデザインを関係者にわかりやすく伝える役割を担っています。
CGパースの活用例

CGパースは具体的にどのような場面で使われているのか、実際の活用例を紹介しましょう。
不動産広告
設計の段階で建物の外観や内部をリアルに表現できるCGパースは、不動産広告に広く利用されています。たとえばマンション広告では、間取りや共用部分、部屋からの眺望などをCGパースで表現し、完成イメージとして掲載します。また、CGパースは視点の位置や光の調節が自由にできるだけでなく、近景や遠景も作成可能です。時間帯ごとの建物の雰囲気や遠くから見た景色や近くから見た雰囲気をリアルに表現できるのが特徴です。CGパースを使用すれば臨場感のある広告を打ち出せるため、効果的な販促活動ができるでしょう。
建築コンペ
建築コンペにCGパースは必要不可欠です。建物の外観や内部はもちろん、建物が完成したあとの情景や周囲との調和、デザインコンセプトをCGパースで魅力的にアピールします。コンペで案件が勝ち取れるかどうかは、CGパースのクオリティにかかっている、といっても過言ではないでしょう。
建築設計のプレゼンテーション
CGパースは外部や内部の仕様や質感を細部まで表現できるため、クライアントに建物の魅力をしっかりアピールできます。ほかのパースよりも表現力が高く、建築物の素晴らしさを最大限に伝えられるでしょう。さまざまなバリエーションが作成できるため、複数のCGパースを用意してクライアントのニーズを明確にすることも可能です。
新製品のプロモーション
新製品のカタログイメージや見本にもCGパースが活躍しています。製品の魅力や設計など、文章ではなかなか理解しづらいことも、CGパースで視覚的に訴えられるため、高い販促効果が期待できるでしょう。
インテリアデザインの空間確認
店舗設計においてCGパースは、インテリアデザインや内部設計の空間確認という重要な役割を担っています。インテリアの配置や製品の陳列イメージを具体的に表現できるため、店舗デザインを総合的に検討できるでしょう。
都市計画・ランドスケープデザイン
大規模な都市計画やランドスケープデザインの分野でも活用できます。建築物やランドスケープの全体像を俯瞰した視点で描けるため、プロジェクトの配置や全体像、周辺環境が一目で確認できます。どのような建築物やランドスケープが建設されるのか、周囲とどのように調和するのかを視覚的に掲示することで、クライアントや関係者の理解を得やすくなるでしょう。
CGパースを制作するメリット
ここからは、CGパースを制作する主なメリットを紹介します。
存在しないデザインのシミュレーションができる
CGパースを利用すれば、制作前の段階の建築物や空間デザインをシミュレーションできます。さまざまな素材や色はもちろん、時間や季節ごとの外観も表現できるため、最適なデザインが明確になるでしょう。また、さまざまな視点からデザインを確認することで、設計図では見つけられなかった問題点も浮き彫りになり、早急に修正できます。
具体的なビジュアルが共有できる
クライアントや関係者と具体的なビジュアルやイメージを共有できる点も、CGパースを活用する大きなメリットのひとつです。事前にビジュアルを共有しておけば、意見の食い違いを防止できます。また、クライアントの新たな要望もスムーズに反映できるため、やり直しを防げるでしょう。
購入意欲を刺激しやすい
CGパースを活用することで訴求力を高め、購入意欲を刺激できるというメリットもあります。マンションや一戸建てなどの不動産などを購入する際、人はどうしても慎重になりがちです。特に建物がまだ完成していない場合、購入者は「イメージと違ったらどうしよう」と不安になってしまうでしょう。しかしCGパースでリアルな完成図を提示すれば訴求力が高まり、購入者も安心して前向きに検討するはずです。
ブランドイメージ構築に繋がる
CGを活用して高品質かつ美しいパースを作成することでクライアントにインパクトを与え、企業やブランドイメージを構築できます。特に何度もプロジェクトを手がける企業やブランドは、一定の高クオリティを保ったCGパースを提供することで信頼感につながるでしょう。
CGパースを制作するデメリット
CGパースを制作するにあたり、いくつか気を付けたデメリットもあります。ひとつひとつ詳しく解説します。
高度な知識やスキルが必要
CGパースは誰でも簡単に作成できるわけではありません。CGソフトウェアをはじめ、3Dモデリング・テキスチュアリングといったさまざまな知識と技術が必要です。また、建築パースや土木パースを作成する場合は、建築やデザインの専門知識も身につけなければいけません。これらの知識や技術を実務に活かすためには、ある程度の経験も必要です。
作成費用がかかる
CGパースを作成するには、高性能なコンピューターと3DCGが必要になるため、初期費用が高額になってしまいます。また、CGスキルに長けた専門家に依頼する場合は人件費が必要です。高品質なCGパースを求めるほど、作成費用が高くなってしまいます。
データ量が多い
CGパースは表現がリアルなぶん、膨大なデータ量が必要です。特に建物や商品の細かな質感、多種多様な素材、アニメーションや動画を作成するとデータ量が多くなるでしょう。そのため大容量のコンピューターメモリーやデータ転送環境が必要です。さらにデータの保存や管理、バックアップにも時間や手間がかかってしまいます。
CGパースの制作手順

ここからは、CGパースがどのような手順で制作されるかを紹介しましょう。
1.設計図の準備
まずはCGパースを作成する建物の設計図を準備します。この際、建物を上から見た「平面図」や正面や側面から見た「立面図」も必要です。基本的に設計図は発注側が準備します。制作側はその設計図を見ながら建物や製品の形や大きさ、配置などを確認します。設計図が詳細であるほど、質の高いCGパースができるでしょう。
2.モデリング
実際の建物の形状および構造をコンピューターで再現する作業を「モデリング」といいます。モデリングでは設計図をもとに、建物の内部や空間などを三次元的に作り込みます。このとき、設計図の寸法通りに立体的に造形すると同時に、床や屋根、ドアなどの要素も正確なスケールで配置することがポイントです。また、建物の形状や大きさも正確に再現します。
3.アングル決定
モデリングがある程度完成したあとの作業が「アングル決定」です。制作側が発注者にイメージ図を数点送ります。発注者はその中から、希望のアングルを決定します。
4.マテリアル決定
アングルが決まったら、金属や木材、ガラスなど建物の素材を決めます。この作業が「マテリアル決定」です。近年では、色、金属および粗度の3つの要素で質感を設定していく「PBR(Physically Based Rendering)」を利用することが増えています。その結果、より写実的な表現が可能になりました。
5.ライティング
ライティングでは、太陽光などの自然光および照明などの人工的な光の2種類を調整し、CGパースに反映します。窓から差し込む朝日や夕日、間接照明の光など、ひとつひとつの光をリアルに再現することで、より写実的なビジュアルを表現するのがライティングの目的です。
6.レンダリング
ここまでの工程が完了したら、レンダリングを行います。レンダリングとはカメラ位置から見た遠近の再現、光源をもとにした影の計算など、もとになるデータを整えて、画面上にリアルな画像を生成する処理です。レンダリングはPCの計算能力に大きく左右されるため、モデルが複雑であるほど高性能なPCを使用する必要があります。レンダリングは3DCGで作ったモデルを、よりリアルに表現するために重要な工程です。
7.レタッチ
最後の工程が「レタッチ」です。レタッチは日本語に訳すと「画像を修正する」「ひと手間加える」という意味です。この工程でPhotoshopやAffinity Photoといった画像・写真編集ソフトを使用して、色味や色温度の調整、写真合成といった細かい作業を行います。レタッチが終了したら、全行程が完成です。
CGパースは内製・外注どちらがおすすめ?

CGパースは内製と外注、どちらがよいのか迷っている方も多いでしょう。そこでここでは、内製・外注それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
内製した場合のメリット・デメリット
CGパースを内製した場合のメリット・デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
CGパースを内製する大きなメリットが、長期的に見たコストの節約です。ツールの導入や人員の育成など、初期費用はある程度かかってしまいますが、内製化が実現すればCGパースを外注したときに発生する直接的な費用を削減できます。
【デメリット】
内製化すると長い目で見るとコスト削減できますが、必要なスキルや知識を身につけるためにかなりの時間が必要です。そのため短期間で高品質なCGパースを作成したい場合に、内製は適していません。また社内のスタッフを育成する場合、学習時間を新たに作らなければいけないため、通常業務に支障をきたす恐れがあります。さらに専門的な人材を育成したあとも、その人材を維持し続けなければいけません。
外注した場合のメリット・デメリット
続いて、外注した場合のメリット・デメリットを紹介します。
【メリット】
外注は専門的なスキルや知識を持ったプロに仕事を任せるため、高品質なCGパースが作成可能です。また、人材育成や専用ソフトを導入する必要がないため、初期費用や時間が節約できます。
【デメリット】
CGパースが高品質であるほど価格も高くなる傾向にあるため、長期的・継続的に外注するとそれなりのコストが必要です。また、CGパースの品質は外注した制作会社に依存します。信頼できる制作会社に依頼するには、過去のプロジェクトを事前に調査したり、プロジェクトの要件や希望するビジュアルを明確に伝えたりすることが重要です。
CGパースの制作にかかる費用

CGパースの制作費用は以下の要素で決定されます。
【建物の種類・規模】
建物の外観は住宅や商業施設、オフィスビルなど種類や大きさによって対応内容が異なるため、価格帯も大きく変わります。特に計画の規模が大きい場合や建物の形状が特殊な場合は、価格が高くなるでしょう。内観は、建物によってメインで対応する箇所が異なるため、価格も変わります。たとえば住宅の場合は家具やインテリアなどがメインとなり、店舗は家具や商品の配置など、空間の意匠がメインになるでしょう。
【アングル】
一般的にCGパース作成の費用は、人目線のアングルを想定して計算されています。そのため、鳥瞰アングルなど特殊なアングルで発注する場合、制作側はあらたな工程が必要となるため、費用も高くなるでしょう。
【カット数】
制作するパースのカット数が多いほど、費用も高いです。ただし同じ建物で異なるアングルが必要な場合や、素材が異なるパターンの作成を依頼した場合は割安になることもあります。また、複数カットを依頼すると、1枚あたりの価格を割引してくれるサービスを展開しているところもあるでしょう。
これらの要素に加え、制作会社のスキルや知名度によって価格は異なりますが、一般的な費用は以下のとおりです。
外観パース(簡易版)…1カット25,000円~
外観パース(高品質)…1カット150,000円~
内観パース(プレゼン用)…1カット40,000円~
内観パース(高品質)…1カット100,000円~
大規模プロジェクト用パース…1カット200,000円~
プレゼンや提案に使用するCGパースは、比較的安価なものでも対応可能です。しかし広告やコンペに使用する場合は高品質なパースが必要になるため、そのぶん価格も高くなるでしょう。また、使用するデータがCADデータのみで事足りる場合は安価です。一方図面をプリントアウトする場合は、データの入力、作成といった工程がかかるため、価格も上がる場合があります。
CGパースの制作にかかる期間
CGパースの制作期間は以下の要因に左右されます。
【規模およびプロジェクトの複雑さ】
プロジェクトの規模や複雑さによって制作期間は大きく異なります。シンプルなデザインのものや規模が小さなプロジェクトの制作期間は比較的短いですが、デザインが複雑だったり大規模なプロジェクトだったりする場合は、制作期間も長くなるでしょう。
【制作者のスキルや知識】
CGパースの制作期間は、作成者のスキルや知識にも影響されます。スキルや知識に長けており、経験が豊富なアーティストやデザイナーは、効率的に作業を進められるでしょう。反対にあまり経験がない初心者が手がけた場合、作成に手こずる可能性があります。
【スケジュール管理】
しっかりスケジュール管理ができているか否かも、制作期間に大きく影響するでしょう。CGパース制作の各工程に必要な時間を適切に見積もり、そのほかの業務との兼ね合いや人員のリソースなども考慮したスケジュールをたてておけば、作業がスムーズに進みます。結果には、制作期間が短縮できるでしょう。あらかじめ予期せぬトラブルや、クライアントからの修正依頼に対応する時間を設定しておくと安心です。
これらの要因を考慮した発注から完成までの目安期間は以下のとおりです。
個人住宅の外観パース…5日間~1か月
中規模ビルの外観パース…1週間~1か月
大規模複合施設のCGパース…1か月~3か月
基本的に内観パースは家具や設備のモデリングが必要になるため、外観パースより制作期間が長くなる傾向にあります。
但しあらかじめ3D家具モデルの用意があれば制作期間は短くなります。
CGパースを外注する際の制作会社の選び方
CGパースのクオリティは、外注する制作会社選びに大きく左右されます。高額な費用を払ったのに納得いくものができなかった、とならないように発注先は慎重に選びましょう。ここでは、制作会社を選ぶ際にチェックしたいポイントを紹介します。
品質の高さ・実績の豊富さで選ぶ
外注先の制作会社の制作例や実績は、必ず事前にチェックしておきましょう。過去の作品のクオリティを確認し、希望のCGパースを作成できるスキルがあるかどうか、依頼するプロジェクトに合致するかを判断します。制作会社にどのくらいの実績があるかのチェックも重要です。ただ、いくら実績が豊富でも、同じようなCGパースばかり作成しているところは避けたほうがよいでしょう。できるだけ多種多様な建物の実績が豊富な制作会社を選んでください。さらに特定のデザイン要素を取り入れた制作例が多いほど、クライアントのニーズにしっかり対応できる会社である、と判断できます。同時に顧客満足度や口コミも調べておくと安心です。
最新技術を取り入れているかで選ぶ
CGパースの世界は、日進月歩で進化しています。そのためプロは常にアンテナを張り巡らせて、知識やスキルのアップデートを行わなければなりません。CGパースに最新の技術を落とし込めば、より制作物のクオリティも高くなり、発注側の満足度もアップします。ニーズに合ったCGパースを制作してもらうためにも、制作会社が最新技術を取り入れているかどうかをチェックしましょう。
専門知識の豊富な会社を選ぶ
専門知識への理解度が深いかどうかも制作会社を選ぶための重要なポイントです。打ち合わせなどの際に、スタッフがどれくらい専門知識を有しているのか、またどれだけの経験を持っているのかをチェックしておきましょう。この際、CGパースデザインの知識だけでなく、建造物や不動産の知識がどれくらいあるのかも確認します。建造物に対する知識が多いほど、リアルかつ訴求力の高いCGパースを制作できるでしょう。CGパースの利用目的が販促活動の場合、マーケティングの知識があるかどうかもチェックします。具体的にはターゲットの分析やブランド戦略に長けている会社が安心です。なかには制作からマーケティングまで一括で請け負ってくれる会社もあるため、発注を検討している会社がどこまでサービスを展開しているかを調べておきましょう。
ニーズの理解度が高い会社を選ぶ
問い合わせや打ち合わせの段階で、制作会社がこちらのニーズをどれくらい理解しているのかをチェックするのも重要です。こちらの細かい要望も汲み取って理解しようとしてくれる制作会社に依頼できれば、制作過程の修正工数も少なく満足度の高いCGパースが期待できるでしょう。
CGパースを外注する際にチェックしたいポイント
CGパースを外注する際は、以下の3つの点にも注意してください。
【1】外観パースの制作事例
外注を検討している会社の制作事例をチェックする際は、特に外観パースは必ずチェックしてください。外観パースは制作会社のさまざまな要素への理解や知識、技術が大きく反映されます。一方インテリアなどの内観パースは、比較的簡単に作成可能です。「内観パースが気に入ったから」という理由で制作会社を選ぶのではなく、外観パースを判断基準にしてください。
【2】極端にやすい価格帯
制作会社を選ぶ際、予算は非常に重要です。複数の会社に見積もりを出した際、ついつい見積もりが低いところを選んでしまいがちですが、あまりにも低い価格を提示する制作会社にも注意してください。低予算なぶんクオリティが低い、という場合もあります。もしくは修正や新たな打ち合わせの度に追加予算が発生する、というケースも考えられるでしょう。価格が低い会社にはその理由を必ず問い合わせして、品質に関する保証があるのかどうかを確認してください。大切なのは品質と価格の適正なバランスです。
【3】修正ポリシー
CGパース制作過程で、ある程度の修正が必要不可欠です。後々トラブルを起こさないためにも、契約前に制作会社の修正ポリシーを必ず確認しておきましょう。主にチェックしておきたいポイントは以下の3つです。
修正対応可能な範囲はどこまでか
最大修正回数はどれくらいか
修正に追加費用は発生するか
修正ポリシーをホームページなどに明確に提示している会社を選ぶと安心です。ホームページや提案書に修正ポリシーが見当たらない場合は、打ち合わせの際などに必ず問い合わせをしてください。修正について向こうから事前に説明してくれる会社は誠実で信頼性が高いといえるでしょう。
CGパースの制作は「Seeker Creation」へ
完成前の建造物や商品をリアルに再現できるCGパースは内製も可能です。しかし、CGパースとはどのようなものかといった知識や、CGパースを作成する技術や経験がない場合は、専用ツールの導入などで初期費用が高額になってしまいます。また、専門の人材を育成する必要があるため時間もかかるでしょう。早急にCGパースを作成してもらいたい、この先それほどCGパースが必要な機会はないという場合は外注するほうが便利です。とはいえ外注する制作会社はどこでもよい、というわけではありません。適正な予算でニーズに応えてくれる、高クオリティなCGパースの制作が可能な会社を選びましょう。「Seeker Creation(シーカークリエイション)」は全国に対応可能な建築CGパースの制作会社です。外観パースや内観パースなど経験が非常に豊富なプロのデザイナーが在籍しており、ご依頼主のニーズを細かくくみ取った高品質なCGパース制作を得意としています。また、制作工程の過程でこまめにチェックをしていただき、意識合わせを行うことで要望に合ったCGパースを作成いたします。お問い合わせやご相談、お仕事のご依頼はお電話やメールのほか、お問い合わせフォームにて随時受付中です。CGパースのご依頼が初めての方にも、料金や制作の流れをわかりやすくご案内いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。