内観パースとは?活用例や外注する際の注意点を解説
- scmkm212
- 4月9日
- 読了時間: 21分

建物の内部空間をリアルに再現することで、その魅力を最大限に伝える役割を担っているのが内観パース(インテリアパース)です。本記事では、そのような内観パース(インテリアパース)について、詳しく解説しています。内観パースとは何か?という基礎知識をはじめ、内観パースのメリット・デメリット、作成方法は外注先の制作会社の選び方まで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
▼目次
内観パースとは?
内観パース(インテリアパース)とは、端的に言うと建物の室内の完成予想図のことです。住宅の間取りや内装、インテリアや家具まで細かく書き込むため、実際にその空間で過ごすイメージがわきやすいです。内観パースは主に、建物の工事が行われる前に内装がどのようになるかを可視化するのに使われます。内観パースでは内装が立体的に再現されるのが特徴です。平面図ではなかなか伝わりづらい場合でも、内観パースを見れば内装が容易に想像できます。そのため、建築前の建売住宅や分譲マンションの広告、商業施設の完成予想図の公開などに利用されています。
内観パースに使用するソフト
内観パースをはじめとしたCGパースには、3DCGソフトを使用します。これは、映画やゲームを制作する際に使われるソフトです。3DCGソフトには、特定の機能のみに特化した特化型とすべての機能を総合的にカバーしているタイプの2種類があります。内装パースのような建築・インテリア分野では、総合型の3DCGソフトの使用が一般的です。特に内装パースは、家具やインテリアといった細かなデータを再現できるか否かが重要です。家具やインテリアの素材、データが充実しているソフトを選ぶとよいでしょう。ここで、内装パースに使用されることが多い3DCGソフトをいくつか紹介します。
3dsMAX…Autodesk社が開発したソフトウェアです。複雑な形状の造形が制作可能であることや、高品質なイメージの可視化ができるため、建築パースに広く使用されています。
Cinema4D…ドイツのMAXON computer社が開発した総合型の3DCGソフトで、ハリウッド映画にも多数使用されています。価格とクオリティのバランスがよく、人気の高いソフトウェアです。
Blender…オランダで生まれた3DCGソフトです。無料であるにも関わらず、非常に優れた機能を有しています。有料・無料の追加機能も多数あるため、目的に合わせてカスタマイズできる点も魅力です。
SketchUp…主に建築およびインテリア業界で多数利用されている、アメリカ発の総合型3DCGソフトウェアです。操作がわかりやすいため、3DCGの入門編として使用するのに適しています。
内観パースの書き方の種類

内観パースの書き方には「手書きパース」と「CGパース」の2種類があります。それぞれについて解説しましょう。
手書きパース
手書きパースとは、その名のとおり手書きで制作するパースです。主にペンや水彩、インクといった画材を使用します。手書きパースの最大の魅力は、芸術的に仕上げられることです。手書きが持つ温かみや独特の質感で内部空間を再現できるため、クライアントの心にダイレクトに訴えられます。また、住宅の内観パースの場合、お客様の好みの色や柄の家具および照明器具、観葉植物など細部にわたって再現可能です。手書きパースのデメリットは、一度作成するとやり直しが難しい点です。特に完成後に修正が発生した場合は、いちから書き直しになるケースもあります。
CGパース
デジタル環境で3Dモデリングソフトウェアを使用して制作する内観パースです。建築物の内部をコンピューターグラフィックでシミュレーションします。CGパースのメリットは、高い精度でリアルな再現が実現することです。たとえば建物の質感や日の光の当たり方、自然な色彩を精緻に再現できるため、完成図がよりリアルにイメージできます。また、デジタル制作のため、修正や変更も比較的簡単です。そのため、クライアントの要望に瞬時に対応できるというメリットがあります。さらに「VR(仮想現実)」や「AR(拡張現実)」などの新しい技術と組み合わせれば、クライアントは仮想空間で建物内を歩き回れるため、より説得力のあるプレゼンテーションができるでしょう。CGパースはリアリティが高いため、イメージが固定化する恐れがあります。そのため、大まかなイメージを再現したいときや具体的なイメージが固まっていない場合にCGパースを使用するのは適していません。
内観パースのアングルのバリエーション
内観パースには「アイレベル」と「鳥瞰」のふたつのバリエーションがあり、異なる視点から室内の特徴や周辺環境との関係性が捉えられます。それぞれの特徴は以下のとおりです。
アイレベル
アイレベルとは、人が地面に立って建物を見たときの目線で作成されるアングルのことです。アイレベルでの視点では、見る人が違和感なく建物のイメージを確認できます。アイレベルは室内の雰囲気を伝えるのに役立ちます。
鳥瞰
鳥瞰(ちょうかん)とは、鳥のように上空から全体を見下ろした画角です。鳥瞰のアングルで作成された内観パースは、空間の配置やレイアウトなど、建物の構造部分が把握しやすいです。また鳥瞰は建物の全体像も把握しやすいため、比較的規模の大きな計画に利用されています。ただし、アイレベルに比べると対応箇所が大きくなるため、制作に時間がかかるでしょう。
内観パースの人の配置の有無でも印象が変わる

内観パースの印象は、人がいるかいないかにも大きく左右されます。たとえばリビングに家族を描くと、見る人は家族団らんのイメージがわき、温かみのある印象を覚えます。また店舗に人々を描くと、その場が賑わいと活気にあふれる空間に見えるでしょう。一方あえて人を描かないことで、空間そのものに焦点を当てる方法もあります。デザインの美しさや細部へのこだわりを強調したい場合は、人物を排除するほうがよいでしょう。
内観パースを制作するメリット
内観パースの制作は、建築およびインテリアの分野で重要な役割を担っています。ここからは、内観パースを制作することでどのようなメリットがあるのかについて、詳しく解説しましょう。
イメージや構想を伝えやすい
内観パースを制作すれば、設計者が頭の中で思い描いているイメージや構想を立体的に再現できるため、アイデアを的確に伝えられます。特に言葉や平面図ではなかなかうまく伝えられない細部のデザインや空間の雰囲気も、内観パースならリアルに可視化できるでしょう。アイデアが具体的な形で再現されるため建築物の完成イメージが正確に伝わり、解釈の違いによるトラブルも回避できます。
クライアントの意思決定の支援に繋がる
内観パースを使用すればクライアントはさまざまなデザインの比較検討が可能です。クライアントはデザインを変更したらどうなるのか、素材を変えたらイメージはどう変化するのかが視覚的に確認できるため、確実に意思決定できるでしょう。その結果、クライアントが自信を持ってプロジェクトを遂行できます。
プレゼンテーションの強化ができる
内観パースを利用することで、建築物の内部空間について視覚的な説明を提供できるため、デザインの魅力を直接的に伝えられます。その結果、プレゼンテーションの質が向上し、クライアントへの訴求力が高まるでしょう。
問題点の早期発見ができる
内観パースで空間の広がりや動線、採光や家具およびインテリアの配置を事前にシミュレーションすれば、潜在的な改善点の早期発見につながります。たとえば配色が合わない、家具を配置することで圧迫感が発生するといった平面図ではわからなかった問題点が見えてくるでしょう。設計段階で改善点を発見し、修正できれば手戻りが減るため、時間とコストの節約につながります。また、よりブラッシュアップされた空間設計が実現するでしょう。
イメージの共有がしやすい
建築やインテリアのデザインは、空間の広がりや照明の雰囲気など、言葉では再現できない繊細なニュアンスが重要です。内観パースを使用すれば、言語化できないデザインをビジュアルで提示できるため、設計者とクライアント間におけるイメージの共有が容易になります。イメージが共有できれば認識のずれや解釈違いを事前に防ぐことができるため、手戻りやトラブルを未然に回避できます。また、関係者全員が共通認識のもとでスムーズにプロジェクトを遂行できるでしょう。
施行前にイメージを伝えられる
内観パースを利用すれば、施工前に建物の完成イメージを明確に伝えられます。クライアントに完成後のイメージを共有すれば、プロジェクトの変更や修正の要求にも瞬時に応えられるでしょう。また、完成図を示すことでクライアントの期待度と満足度が向上し、結果的に信頼性もアップします。また、イメージを具体的に伝えることで、プロジェクトそのものの魅力も向上するため、プロモーションの強化につながるでしょう。
変更と修正が容易にできる
CGパースの場合、コンピューター上での作業になるため、作成後でも色や素材の変更や修正が簡単にできます。設計の変更があった場合でもCGパースを修正するだけでよいため、作り直しの手間が省けるでしょう。クライアントからの変更要望にも迅速に応えられるため、信頼関係の構築につながります。また、デザイン案に対するフィードバックや要望も視覚的に反映できるため、クライアントの、満足度もアップするでしょう。
内観パースを制作するデメリット
内観パースにはさまざまなメリットがありますが、その一方で注意すべき点もあります。ここからは、内観パースを制作することでどのようなデメリットが生じるのかを解説しましょう。
制作には時間を要する
内観パースはインテリアや家具の配置、日の光の入り方など非常に細かな情報を収集し、デザインしなければいけません。また、クオリティの高い高品質なパースを制作するためには、細部へのこだわりや熟練されたスキルも必要です。そのため、制作には時間がかかります。ほとんどの建築プロジェクトには、締め切りや納期が存在します。内観パースの制作にかなりの時間を費やしてしまうと、その後のスケジュールに多大な影響を与えてしまうかもしれません。
コストがアップする
高品質な内観パースを作成するには、専門的なソフトウェアとそれらに対応できる高性能なコンピューターが必要です。これらは非常に高価なため、初期費用がかなり高額になってしまいます。また、内観パースを作成するには専門家の手を借りる必要があるため、人件費もかかるでしょう。クオリティの高い内観パースを求めるほど、コストがかかってしまいます。大手企業でも、コストがかかるため内観パースの導入を見送っているというケースも少なくありません。
技術やスキルが必要
内観パースは誰でも簡単に制作できるわけではありません。3DCG関する専門的な知識とスキルが必要です。ソフトウェアの操作方法はもちろんのこと、3Dモデリング、テクスチャリングなどのスキルや知識も求められます。さらに建築やデザイン、建物の構造などに関する理解度も深くないと、クオリティの高い内観パースは制作できません。またこれらの技術や知識を身につけるには独学では難しく、一定の実務経験が必要となるため、内観パースを制作できる人材を育てるにはかなりの時間が必要です。
内観パースの活用例

内観パースは建築およびインテリア分野のさまざまな場面で活用されています。主な事例をいくつかピックアップして紹介しましょう。
住宅設計
内観パースは完成前の住宅をリアルに再現してくれるため、クライアントにデザインイメージを明確に伝えられます。たとえば玄関からリビングまでの動線やキッチンから見えるリビングの様子、寝室の採光などが可視化されるため、入居後の生活がイメージしやすくなるでしょう。また、内観パースを共有することで、クライアントの理想の住宅環境が把握しやすくなるというメリットもあります。
オフィス空間
内観パースは、オフィスの内部をリアルに再現するのにも役立ちます。デザイン要素の高いオフィスや、組織の数や従業員数が多いために動線が込み入っているオフィス空間を設計する場合は、鳥瞰パースが役立つでしょう。鳥瞰パースならエントランスや業務スペース、来賓室、給湯室などがすべて俯瞰で目視できるため、オフィス全体のレイアウトが一目で確認できます。また、オフィスの家具の配置や壁や床の色、観葉植物までリアルに再現できるため、オフィスの雰囲気もチェックできるでしょう。
ホテルや飲食店
内観パースを使用すれば、ホテルや飲食店内の空間も精密に再現可能です。オフィス空間同様、鳥瞰パースを利用すれば、内部空間全体のレイアウトを確認することができます。またアイレベルを使用してお客様目線で見える空間の雰囲気や、ライティングの角度のチェックが可能です。
商業施設
多くの人々の出入りがある商業施設を設計する際、効率的な動線およびスペースの活用法を考えなければいけません。そこで役に立つのが内観パースです。内観パースを活用すれば、店舗のレイアウトや内装、オブジェなどの配置を設計できます。また店舗の外観と内部のデザインや看板などを統一感のあるデザインにして、ブランドイメージを強化するのにも役立ちます。
展示会のブースデザイン
展示会が成功するか否かは、ブースのデザインにかかっているといっても過言ではありません。内観パースを使えば、商品特徴や展示会のコンセプトにそったブースをデザインすることが可能です。展示会のブースは、建築物と比べると施工の規制が非常に緩やかです。内観パースで出店者の個性とブランドコンセプトを活かしたデザインのブースを再現すれば、クライアントへの訴求力も高まります。
内観パースは外注?内製?どちらがおすすめか

内観パースの制作は、外注と内製のふた通りの方法があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、どちらがおすすめかは一概にはいえません。ここでは外注・内製それぞれのメリット・デメリットを解説しますので、どちらで制作するのが適しているかをしっかり検討してください。
外注のメリット・デメリット
内観パースを外注するメリットおよびデメリットは以下のとおりです。
【メリット】
専門的な知識と高いスキル、豊富な実績のある会社に外注することで、クオリティの高い内観パースが制作できます。また、プロの会社は最新技術の3DCGソフトウェアやレンダリング技術を有しているため、プロジェクトのビジュアル面での訴求力が各段に高まるでしょう。また、内観パースを制作する時間と人力をプロジェクトのそのほかの業務に割り当てられるため、結果的に効率よくプロジェクトが進められる、というメリットもあります。内観パースを内製するためには専用の3DCGソフトウェアやコンピューターが必要ですが、導入するには高額な費用がかかります。また、専門知識とスキルを有する人材も必要不可欠です。社内で人材を育成する場合、かなりの時間を要するでしょう。その点外注すれば、設備導入のコストや人材育成の時間を節約できるというメリットもあります。
【デメリット】
内観パースを外注するデメリットのひとつが、制作会社に支払う費用の高さです。確かに内製するのに比べて初期費用はかかりませんが、何度も外注を繰り返すとなると、結果的に費用がかさみ、内製のほうが安くつく、ということもあるでしょう。特に大規模なプロジェクトや内容が複雑なもの、高品質なパースを制作する場合は、費用が高くなる傾向にあります。また、外注するということは、プロジェクトの詳細情報を外部に共有するということです。もしも外注先のセキュリティ対策が万全でない場合、情報漏洩のリスクが生じます。機密性の高いプロジェクトの内観パースを外注する場合は、発注先の制作会社のセキュリティ対策を事前にしっかりチェックしておきましょう。
内製のメリット・デメリット
続いて、内観パースを内製した場合のメリット・デメリットを紹介します。
【メリット】
今後頻繁に内観パースを制作する必要がある場合は、内製したほうが結果的にコスト削減につながります。前述したとおり、設備導入や人材育成で初期費用や時間はかかりますが、そこさえクリアすれば、その後の費用はそれほどかかりません。また、内観パースを内製することで、スタッフのCGパースに対する知識とスキルが深まります。内観パースを内製すればするほど経験を積めるため、将来的にプロジェクトの品質と効率アップにつながるでしょう。また、プロジェクトに修正や変更が発生した場合も、すぐに対応できるためプロジェクトの遂行に大きな支障が発生しにくい、というメリットもあります。
【デメリット】
内観パースを内製する最大のデメリットが、初期費用の高さです。ソフトウェアやコンピューターの導入、人材トレーニングなど、内製には初期投資が必要不可欠です。内観パース制作の技術は、一度取得すれば終わりではありません。CGパースの技術は常に進化しているため、最新の情報を習得し、定期的にスキルと知識をアップデートする必要があります。また、内観パースを内製するためにはある程度の時間と人材が必要です。そのため小規模なチームでプロジェクトを遂行している場合、内製パース制作の時間的・人的リソースがほかの業務に影響を与える可能性があります。
内観パースを内製する場合のステップ

内観パースを内製する手順は以下のとおりです。
3DCGソフトウェアの準備…内観パースを内製するには、3Dモデリングおよびレンダリングが可能なソフトウェアが必要です。コストや機能、操作性を比較検討して、自社にもっとも合ったものを選びましょう。
ソフトウェアについて学習する…購入したソフトウェアや3DCGについて学習し、知識とスキルを磨きます。オンライン講座などを利用して実践しながら学ぶことが大切です。
資料を収集する…3DCGソフトウェアに関する書籍や資料は、初心者向けのものから上級者対象のものまで数多く出版されています。それらを収集し、積極的に活用することで、より一層理解が深まるでしょう。
以上のステップで、内観パース内製のための知識とスキルを身につけていきます。それなりの時間と費用、そして努力が必要ですが、身に付いた知識は会社に大きな価値と利益をもたらすはずです。
内観パースを外注する際の制作会社の選び方
内観パースを外注する際にもっとも大切なことは制作会社選びです。予算の範囲内で期待通りのパースを制作してくれるところを探さなければいけません。そこでここでは、制作会社の選び方をまとめました。
専門知識の豊富な会社を選ぶ
外注を検討している会社が専門知識を有しているかどうかを確認しましょう。内観パースについてはもちろんですが、建築やデザイン、インテリアに関する知識も必要です。また、コンペなどに出品する内観パースを依頼する場合は、企画やマーケティングの知識があるかどうかも重要でしょう。建築に関する専門的な要求やディテールへのこだわりに理解を示してくれる会社を選べば、認識祖語は防げます。初回の問い合わせで、プロジェクトの目的やこちらの要求をどれくらい理解しているのかを、しっかり理解しておきましょう。
過去の実績の豊富さで選ぶ
制作会社を選ぶ際、過去の実績は必ずチェックしてください。ほとんどの会社が実績をホームページに掲載しているため、必ず目を通しておきましょう。依頼予定のプロジェクトと似た内観パースの実績が豊富な会社は、ニーズを満たす内観パースを制作してくれる可能性が高いでしょう。また、幅広いジャンルや多様なプロジェクトの実績が豊富な会社であれば、さまざまな要求に柔軟に対応してくれる可能性が高いです。
クオリティの高さで選ぶ
実績やポートフォリオを確認する際は、細部へのこだわりやリアリティがどれくらいあるのかもチェックしましょう。内観パースはプロジェクトの魅力を伝えるものです。クオリティが低いとプロジェクトそのものの魅力も半減してしまいます。逆にクオリティが高いと訴求力が格段に上がるため、高品質な内観パースを制作してくれる会社を選ぶことが重要です。
最新技術を導入しているかで選ぶ
制作会社が使用しているソフトウェアやコンピューターが内観パースのクオリティを大きく左右します。そのため、外注を検討している会社が最新の技術を導入しているかどうかも確認しておきたいポイントです。
内観パースを外注する際にチェックしたいポイント
内観パースを外注する際は、以下のポイントも必ずチェックしておきましょう。
【1】センスや技術力
まずは外注を検討している会社のセンスや技術力をチェックし、制作会社のスタイルがプロジェクトの目的やニーズに合っているかどうかを判断します。こちらの希望を叶えてくれる技術力を有していることは必要最低条件ですが、こちらが意図していないデザインの内観パースにならないよう、価値観やセンスが似ている会社を探すことが大切です。センスの合わない制作会社に依頼してしまうと、クライアントやお客様にプロジェクトのビジョンやこちらのイメージが正確に伝わらない内観パースができてしまいます。また、意識合わせのために何度も打ち合わせをしたり、修正を依頼したりと余計な手間がかかってしまい、プロジェクトの進行の妨げになる恐れがあります。スムーズにプロジェクトを遂行するためにも、外注を検討している会社が、満足できる技術とセンスを持っているかどうかをチェックしておきましょう。
【2】価格と品質バランス
価格と品質のバランスが適正かどうかもチェックします。内観パースの価格は、プロジェクトの規模や細かさによって異なります。まずは数社に見積もりを取り、ある程度の価格を把握しておきましょう。クオリティに見合っていない高価格の会社は当然避けるべきですが、反対に低価格すぎる会社にも注意が必要です。価格が低いということはそれなりのクオリティのものしか制作できないということが考えられますし、もしかしたら記載されていない価格が後に加算される可能性があります。あまりにも価格が安すぎるところは避け、価格と品質のバランスがよい会社を選ぶほうが安全です。予算の都合上低価格の会社に依頼せざるを得ない場合は、あらかじめ低価格の理由を問い合わせておきましょう。
【3】修正ポリシー
内観パースの制作過程で、修正は避けて通れません。そのため事前に制作会社には「修正ポリシー」について確認し、意識合わせを行っておきましょう。このとき確認しておきたい項目は以下の3つです。
修正の範囲…すべてやり直しが可能なのか、もしくは一部の修正のみ可能なのかを確認しておきましょう。
修正回数…無料で修正してもらえるのは何回までなのかも確認しておきたい項目です。
追加費用…修正に追加費用が発生する場合、1回につきいくらなのかを明確にしてもらいましょう。
修正ポリシーを明確にしておくことで、後々のトラブルが未然に防げます。また、打ち合わせを密に行う、制作過程で都度進捗具合を確認する、プロジェクトに変更があれば速やかに連絡するなど、修正をできるだけ少なくしようという意識も芽生え、結果的にプロジェクトがスムーズに遂行することもあるでしょう。
内観パースの制作は「Seeker Creation」へ
建物の内部空間をリアルに再現してくれる内観パースとは、建築プロジェクトの魅力を引き出し、クライアントの訴求力を高められる非常に重要なツールです。内観パースは内製することも可能ですが、初期費用は高額になるうえ準備に時間がかかるため、予算が限られている場合や早急に必要な際は外注するのがおすすめです。外注先の制作会社を選ぶ際は、実績やポートフォリオでセンスやクオリティを必ず確認し、自社の要望に合致するところを選びましょう。福岡県にある「Seeker Creation(シーカークリエーション)」は、建築CGパース制作専門の会社です。CGパース制作の知識とスキルに長けたプロが、内観パースをはじめとするさまざまな高品質のパースを制作いたします。全国各地からのご依頼に対応しており、CGパース制作の依頼が初めての方には概要をわかりやすくご案内しております。お問い合わせはお電話、メール、もしくはホームページのお問い合わせフォームから受付けておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。