建築デザインの参考資料を探す方法|SNS・Webサイトを活用したアイデアの集め方
更新日:5 分前

建築やインテリアのデザインを考える際、「参考になる事例を探したいけれど、どこから探せばよいかわからない」と感じることはありませんか。
近年は、PinterestやInstagramをはじめ、建築・住宅・インテリアの事例を探せるSNSやWebサイトが充実しています。
すでにこうしたSNSやWebサイトを利用している方も、検索キーワードや画像の探し方、保存・整理の方法を少し工夫することで、これまで知らなかったデザインや参考資料を見つけられるかもしれません。
この記事では、PinterestやInstagram、RoomClip、Houzzなどを使った建築デザインの探し方から、参考資料を効率よく集めるためのポイントまでご紹介します。
目次
建築デザインの参考資料をSNS・Webサイトで探す

建築デザインの参考資料を探す方法はいくつかありますが、なかでもSNSやWebサイトは、幅広い事例を手軽に見つけられる便利なツールです。
建築デザインのアイデア探しにSNS・Webサイトが便利な理由
建築デザインの参考資料を探すときは、SNSやWebサイトを活用すると、さまざまな事例を効率よく比較できます。
雑誌や書籍だけでなく、Web上でも国内外の住宅や建築作品、インテリアなど、幅広い事例を見ることができます。気になる画像から似たデザインを探したり、建築家や設計事務所の作品をまとめて見たりできるのも、SNS・Webならではの便利なところです。
また、「建築」や「住宅」といった大きなテーマだけでなく、素材や色、形状、空間のつくり方など、具体的な要素を切り口にして参考資料を探せる点も便利な理由です。
Pinterest・Instagramなどの特徴を比較
建築デザインの参考資料を探す際に活用できる、代表的なSNSやWebサイトを紹介します。それぞれに特徴があるため、探したいデザインや目的に合わせて使い分けてみましょう。
Pinterestの特徴
Pinterestは、画像を中心に建築やインテリアなどのデザイン事例を幅広く探せるサービスです。
検索した画像から関連するデザインを次々にたどれるため、まだ具体的なイメージが固まっていない段階でも、さまざまな事例を見ながらアイデアを広げることができます。
建築作品そのものだけでなく、外壁や床、照明、家具、植栽など、気になる部分に目を向けながらデザインの方向性を探せるのもPinterestの特徴です。
Instagramの特徴
Instagramでは、建築家や設計事務所、インテリアデザイナーなどが公開している実例を探すことができます。
ハッシュタグから検索したり、気になる建築家や設計事務所のアカウントを見つけたりすることで、特定のデザインや作品を継続的にチェックできます。
完成写真だけでなく、施工中の様子や素材、ディテールなどが投稿されている場合もあり、実際の建築を知るための参考になります。
また、写真だけでなく動画で建築やインテリアを見ることができるのも特徴です。施工の様子はもちろん、建具の開閉や可動式家具の動き、室内を移動する様子なども見ることができ、写真だけでは分かりにくい空間のつながりや動線、使い勝手などもイメージしやすくなります。
RoomClipの特徴
RoomClipは、実際の住まいで撮影された部屋やインテリアの写真を探しやすいサービスです。
モデルハウスや建築作品とは異なり、実際に暮らしている住宅のインテリアを見ることができるため、家具の配置や収納、生活用品の取り入れ方など、暮らしに近い視点からアイデアを探せます。
住宅の内観やインテリアの雰囲気を考える際の参考資料として活用しやすいでしょう。
Houzzの特徴
Houzzは、住宅・建築・インテリアに特化したWebサイトで、豊富な施工事例やデザイン情報を探せるプラットフォームです。
部屋や場所、スタイルなどから事例を探せるほか、専門家や施工事例を見つけることもできます。
住宅の外観だけでなく、キッチン、リビング、浴室など、具体的な空間ごとに事例を探したい場合にも便利です。
architecturephotoの特徴
architecturephotoは、国内外の建築作品を写真とともに紹介しているWebサイトです。住宅だけでなく、公共建築や商業施設など、さまざまな建築作品を見ることができます。
作品によっては平面図や断面図などの図面も掲載されており、写真だけでは分かりにくい空間構成やスケール感、動線などを確認できるのも特徴です。建築作品のデザインを眺めるだけでなく、図面と写真を見比べながら、設計や空間のつくり方まで参考にしたい場合に向いています。
Pinterestで建築デザインを探す

キーワードから建築デザインを検索する
Pinterestでは、まず検索窓に探したいデザインに関連するキーワードを入力して、画像を見ながら気になる事例を探してみましょう。
「住宅 外観」「モダン住宅」「リビング インテリア」など、いくつかのキーワードを組み合わせて検索できるほか、最初から細かく条件を決めず、大まかなキーワードから検索を始める方法もあります。
気になる画像が見つかったら、そこから関連するデザインをたどっていくことで、最初は思いつかなかったアイデアや、自分のイメージに近い事例を見つけられることがあります。
関連キーワードから検索を広げる
検索結果に表示された関連キーワードも、参考資料を探す際に役立ちます。
たとえば「モダン住宅」から探し始めて、「平屋」「コンクリート」「木質」「大開口」など、興味のある要素へ検索を広げていく方法です。
検索する言葉を少しずつ変えることで、最初の検索では見つからなかったデザインに出会えることがあります。

気に入った画像から似たデザインを探す
Pinterestでは、気になった画像を起点にして、似た雰囲気のデザインを探すこともできます。
検索結果を眺めているうちに「この雰囲気が好みに近い」と感じる画像が見つかったら、そこから関連する画像をたどってみましょう。
具体的なキーワードが思い浮かばない場合でも、画像を起点に探すことでイメージを広げられます。
ボードを使って参考資料を整理する
気になる画像が増えてきたら、ボードを使ってテーマごとに整理しておくと便利です。ボードとは、保存した画像をまとめておくフォルダーのようなもので、「住宅外観」「リビング」「照明」「素材」「植栽」など、テーマごとに分けて保存できます。後から見返したいときにも、目的の参考資料を探しやすくなります。





Instagramで建築・インテリアのデザインを探す

ハッシュタグから建築デザインを探す
Instagramでは、ハッシュタグを利用すると、特定のテーマに関連する投稿をまとめて探せます。
「#建築」「#住宅デザイン」「#インテリアデザイン」などの大きなテーマから始め、さらに具体的なキーワードへ広げていくとよいでしょう。
海外の事例を探したい場合は、英語のハッシュタグを使うのも効果的です。

建築家・設計事務所から探す
気になる建築作品を見つけたら、その作品を手がけた建築家や設計事務所のアカウントを探してみるのもおすすめです。
一つの作品だけでなく、同じ設計者が手がけたほかの住宅や建築作品を見ることで、デザインの特徴や考え方を知るきっかけになります。
また、アカウントによっては、完成写真だけでなく、施工中の様子や室内を移動しながら撮影した動画なども投稿されています。写真では分かりにくい空間の広がりや動線などを知る参考にもなります。
気に入ったアカウントがあればフォローしておきましょう。新しい投稿をタイムラインで確認できるため、継続的に作品やデザインのアイデアをチェックできます。
関連するアカウントから探す
気になるアカウントを見つけたら、関連するアカウントや投稿も確認してみましょう。
建築家だけでなく、インテリアデザイナー、家具メーカー、建材メーカーなどを探してみると、建築作品とは異なる視点からデザインのアイデアを得られることがあります。
こちらも参考になるアカウントがあればフォローしておくと、普段の閲覧の中で新しい事例や情報に触れる機会が増えます。

保存機能を使って参考資料を整理する
Instagramで見つけた参考資料は、保存機能を利用して整理できます。
建築外観、内観、家具、照明、素材など、目的に合わせて分類しておくと、後から参考資料を探しやすくなります。


RoomClipで実際の住まいからアイデアを探す

部屋・インテリアから探す
RoomClipは、住まいやインテリアの写真を中心に、実際の部屋づくりや暮らしのアイデアを探せるサービスです。リビングやキッチン、寝室など、部屋ごとに実際のインテリアを見ることができます。
家具の組み合わせや配置、照明の使い方、収納方法など、実際の生活に取り入れやすいアイデアを探すのに向いています。
間取りや暮らし方から探す
インテリアだけでなく、間取りや暮らし方に関連する事例からアイデアを探すこともできます。
RoomClipの検索機能を使って、「家族で暮らす」「収納を充実させる」「2LDK ペットと暮らす」などの言葉を入力してみましょう。暮らし方を意識して探すことで、デザインだけでなく、間取りや空間の使い方についても参考になる事例を見つけられます。
実際に暮らしている住宅からアイデアを探す
実際に人が暮らしている住宅の写真には、建築作品やモデルルームとは異なるリアリティがあります。
家具や生活用品が置かれた状態を見ることで、空間の広さや家具のサイズ感、素材の組み合わせなどを具体的にイメージしやすくなります。
気になる写真を保存して参考資料にする
気になる写真を見つけたら保存しておき、テーマごとに整理しておくと便利です。
特に内観のCGパースを制作する際には、家具や照明、インテリア小物など、空間の雰囲気をつくる要素の参考資料として活用できます。
気になる家具やインテリア用品の価格を調べる
RoomClipでは、投稿写真に付けられたアイテムタグから、使用されている家具や照明、インテリア小物などの商品情報を確認できます。
商品の価格や購入先を調べられるため、気に入ったインテリアを見つけたときに、実際に取り入れる場合の予算感を把握するのにも役立ちます。
気に入った家具や小物があれば、同じ商品を購入して取り入れることもできます。写真を見るだけでなく、実際の商品や価格まで確認できるのは、RoomClipならではの便利なところです。



Houzzで建築・住宅・インテリアの事例を探す

建築・デザインから事例を探す
Houzzでは、住宅や建築、インテリアに関するさまざまな事例を探すことができます。
住宅の外観だけでなく、内装や庭、キッチンなど、建築に関連する幅広いデザインをまとめて探したい場合に便利です。
部屋や場所から探す
「リビング」「キッチン」「玄関」「浴室」など、具体的な場所から事例を探すこともできます。
探したい空間が決まっている場合は、建築全体から探すよりも、場所を絞って検索したほうが参考になる事例を見つけやすくなります。
専門家や施工事例から探す
Houzzでは、建築家やインテリアデザイナーなどの専門家を探したり、専門家が手がけた施工事例を見たりすることもできます。
気になる事例を見つけたら、その事例だけでなく、手がけた専門家のほかの作品も確認してみると、デザインの幅を広げることができます。
アイデアブックに参考資料を保存する
気になる事例を見つけたら、アイデアブックに保存して整理しておきましょう。
テーマごとに資料をまとめておけば、住宅やインテリアのデザインを検討するときに、必要な事例をすぐに確認できます。




architecturephotoで建築作品を探す
建築作品から参考になるデザインを探す
architecturephotoでは、住宅だけでなく、さまざまな建築作品を写真から見ることができます。
作品によっては、建築家による設計コンセプトや詳しい解説、一部の図面なども掲載されているため、写真を見るだけでは分からない設計の意図や空間構成についても理解を深めることができます。
建物の形や外観デザインだけでなく、周囲の環境との関係や、建物の見せ方などにも注目してみると、デザインの参考になるポイントを見つけやすくなります。
建築家・設計事務所から探す
気になる建築作品を見つけたら、その作品を設計した建築家や設計事務所にも注目してみましょう。
同じ建築家や設計事務所の作品を複数見ることで、素材の使い方や空間構成など、共通するデザインの特徴が見えてくることがあります。
写真から空間や素材の使い方を見る
建築写真を見るときは、建物の形だけを見るのではなく、素材や色、光沢、納まり、家具などにも注目してみましょう。
建築CGパースを制作する際にも、こうした要素は空間の印象を左右する重要な情報になります。
単純に「かっこいい建物」として見るのではなく、「なぜこの空間が魅力的に見えるのか」という視点で見ると、参考資料としてより活用しやすくなります。
設計やCGパース制作の参考資料として活用する
建築作品の写真は、設計の参考だけでなく、CGパースの制作イメージを考える際にも役立ちます。
たとえば、夕景の表現、建材の質感、植栽のボリューム、室内から見える景色など、写真から読み取れる情報は多くあります。
参考資料を集めるときは、単に好みのデザインを保存するだけでなく、「どの部分を参考にしたいのか」を意識して見ることが大切です。

SNS・Webサイトは目的に合わせて使い分ける

SNSやWebサイトは、それぞれ得意とする情報や特徴が異なります。参考資料を探す目的に合わせて使い分けることで、より効率よく建築デザインのアイデアを集めることができます。
幅広くアイデアを探したい場合
まだ具体的なデザインが決まっておらず、幅広くアイデアを集めたい場合は、Pinterestが使いやすいでしょう。
画像を起点に関連するデザインを次々に探せるため、イメージを広げたい段階に向いています。
Instagramも、ハッシュタグやアカウントをたどりながら、さまざまな建築・インテリアの事例を探せます。
建築作品を詳しく見たい場合
建築作品そのものをじっくり見たい場合は、architecturephotoやHouzzなどが参考になります。
建築家や設計事務所の作品を複数見比べたり、素材や空間構成、周辺環境との関係などに注目したりすると、デザインの引き出しを増やせます。
実際の住まいや暮らしを参考にしたい場合
実際の住宅での暮らしやインテリアを参考にしたい場合は、RoomClipが便利です。
完成された建築作品とは違い、家具や生活用品が置かれた実際の住空間を見ることで、より生活に近いアイデアを得られます。
気になるデザインを保存・整理したい場合
参考資料を継続的に集めたい場合は、それぞれのサービスに用意されている保存機能を活用しましょう。
テーマごとに整理しておけば、設計やCGパース制作の際に必要な資料を探しやすくなります。
建築デザインの参考資料を効率よく集めるコツ

建築デザインの参考資料を効率よく集めるには、検索の仕方や情報の整理方法を工夫することが大切です。ちょっとしたコツを押さえることで、目的に合ったデザイン事例を見つけやすくなります。
「建築」「住宅」だけで検索しない
「建築」「住宅」だけで検索すると、非常に多くの情報が表示されるため、目的のデザインを見つけるまでに時間がかかることがあります。
「平屋 外観」「吹き抜け リビング」「ホテルライク インテリア」など、探したいデザインに関連する言葉を組み合わせて検索してみましょう。
素材・色・形・空間構成から検索する
建物全体ではなく、デザインを構成する要素から探す方法もあります。
「コンクリート 外観」「木質 天井」「間接照明 リビング」「大開口 住宅」など、素材や色、形、空間構成に分けて検索すると、具体的な参考資料を見つけやすくなります。
CGパースの制作でも、建物全体の参考画像だけでなく、素材や照明、植栽などの部分的な資料が仕上がりのイメージを考えるうえで役立つことがあります。
日本語と英語を使い分ける
国内の事例を探すときは日本語、海外の事例も含めて幅広く探したい場合は英語のキーワードも試してみましょう。
たとえば「リビング インテリア」に加えて「living room interior」などで検索すると、異なる事例が見つかることがあります。
海外の建築やインテリアを参考にすることで、国内の事例だけでは得られなかったデザインのアイデアを見つけられる場合もあります。
気に入った画像から検索を広げる
検索結果の中から気になる画像を見つけたら、その画像を起点にさらに情報を探してみましょう。
画像に使われている素材やデザイン、建築家、設計事務所などを調べることで、関連する事例を見つけられることがあります。
最初に考えていた検索キーワードにこだわらず、見つけた情報から次の検索につなげていくことが、参考資料を効率よく集めるポイントです。
集めた参考資料をカテゴリごとに整理する
参考資料をたくさん集めるだけでは、必要なときに活用しにくくなります。
「外観」「内観」「素材」「照明」「家具」「植栽」など、目的や要素ごとに整理しておくと、後から見返すときに便利です。
さらに「住宅」「店舗」「マンション」など、建築用途でも分けておくと、より効率よく参考資料を探せます。
建築デザインの参考になるその他のWebサイト・サービス
ここまで紹介したサービス以外にも、建築やインテリアの参考になるWebサイトはあります。
建築専門誌のWebサイトや建築家・設計事務所の公式サイト、建材メーカーや家具メーカーのWebサイトなども、参考資料を探す際に活用できます。
特に建材メーカーのWebサイトでは、素材の種類や施工事例を確認できることがあるため、外壁や床、タイルなど、具体的な素材を探したい場合に便利です。
また、気になる建築家や設計事務所が見つかった場合は、SNSだけでなく公式サイトまで確認してみるのもおすすめです。SNSには掲載されていない作品や、設計に対する考え方などを知ることができます。
SNS・Webサイトを活用して建築デザインの引き出しを増やそう
建築デザインの参考資料を探すときは、PinterestやInstagramなどのSNSだけでなく、RoomClipやHouzz、architecturephotoなど、それぞれ特徴の異なるWebサイトを使い分けることで、さまざまな視点からアイデアを集めることができます。
参考資料を探す目的は、人それぞれです。お客様の要望を形にするためのヒントを探したり、自分が提案したいデザインの方向性を考えたりすることもあれば、何気なくさまざまな建築やインテリアを眺める中で、心を惹かれる作品や新しい発想に出会うこともあります。
さまざまな建築やデザインに触れることは、自分の知識や発想の幅を広げ、将来の設計やデザインを考える際の引き出しを増やすことにもつながります。
集めた参考資料を自分なりに整理しておけば、設計やデザインの検討だけでなく、お客様への提案資料やイメージボードの作成、建築CGパースで完成イメージを共有する際にも役立ちます。
SNSやWebサイトを上手に活用しながら、日頃から気軽にさまざまな建築やインテリアに触れ、自分なりの視点や発想を育てていきましょう。
建築CGパースの外注をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。




